■原子炉技術者の育成に果たすJRR-4の役割■


国際原子力総合技術センター   柴 是行

 国際原子力総合技術センターは、昭和33年の設立以来、原子力に関する研究者、技術者の養成に当たってきた。 その一部門である東海研修センター(旧称:原子炉研修部門)は原子炉技術者の育成を中心とする各種の研修を実施している。 なかでも、研修期間が6カ月という長期にわたる伝統コースの「一般課程」や近年開設した2カ月コースの「原子炉工学専門課程」は原子炉技術者の育成に大きく貢献している。
 これらのカリキュラムでは、原子炉の基礎理論を講義、実験、演習等を通して理解した上で、 研究炉の運転・利用により、原子炉の構造や機能を学び、原子炉を実体験することが主要なフローとなっている。
 このように研修上重要な位置を占める研究炉がJRR-1の後を受けたJRR-4であり、約28年間の利用実績をもっている。 この間、JRR-4を活用する、上記2コースや需要が増大しつつある国際研修コースを卒業した研修生は総数で1,600人を超えており、 わが国及び世界の原子力界において指導的立場で活躍されている方が多い。
 低出力(Wオーダー)から高出力(MWオーダー)まで出力可変で、各種の炉物理実験の出来る、一般の原子炉技術者用原子炉は、JRR-4のみである。 原子炉技術者の育成の観点からみても、JRR-4の存在の意義と重要性には揺るぎないものがある。 装いも新たな2年後の研究炉の再生にかける期待は極めて大きい。

JRR-4運転実習

JRR-4を利用した研修生数(人)
一般課程1‚123
原子炉工学専門課程416
国際コース99
合    計1‚638
(平成8年7月現在)