■即発ガンマ線分析装置■


 中性子即発ガンマ線分析法は、中性子捕獲反応後1014秒以内に放出される即発γ線により元素または同位体を分析する方法です。 放射化された試料の誘導放射能を測定する放射化分析法と手法的に類似していますが、放射化分析では分析が困難な水素、 ホウ素、イオウ等の軽元素を含む多元素を非破壊分析することができるという特徴をもっています。
 原子力機構では、JRR-3Mの中性子ガイドビームポート、T1-4-1(熱中性子)あるいはC2-3-2(冷中性子)に設置して利用しています。 本装置は、低エネルギー中性子の利用と低バックグランド化により、従来の装置に比べて分析感度及び検出限界が大幅に改善されています。
 現在、まだ研究段階のため共同利用は行われていませんが、共同研究または協力研究によりさまざまな応用への研究がなされています。

(担当:燃料研究部分析センター)