■読者の声■


東京大学工学部   中沢 正治様

 まずは、このような情報誌の刊行の御努力にこころから敬意を表します。
 研究炉管理が「利用者に使わせてあげる」から「使ってもらう」方向に変化していることの証しと受けとめております。 そのこと自身が次のアイデアを利用者、研究者に生ませるものと確信しています。と同時に、管理される方々面白く使うことも大変重要だと思います。 自由な発想を許せる環境とはこのようなことから始まるものと思い、貴誌の今後の展開をお楽しみにしております。

 確かに原子炉が初めて運転された頃は、運転すること自体に価値があり、 利用者は原子炉を使わせてもらっているという捕らえ方があったかと思います。 しかし、時間が経過し科学が進歩して原子炉の安全運転が当たり前になってきた現在、貴重でかつ高価な研究施設をいかに有効に利用し、 いかに独創的研究成果を生み出すかということが重要になってきました。 使ってもらうというよりは、利用者やできれば一般の人も含めて、情報交換を通して、研究炉をいかに利用していくか考えていけたらと思います。 その意味でも是非「研究炉ひろば」を活用して頂きたいと思います。(編集子)