研究の世界を離れてもう2年になります。愛媛大学大学院在学中においては、研究用原子炉を用いた中性子放射化分析を行っていました。
研究題目は「陸上土壌及び沿岸低質中の有機態ハロゲンの存在とそのキャラクタリゼーション」で具体的にはハロゲンの環境中における挙動や循環において
有機態ハロゲンがどういった役割や相互作用を及ぼしているかを解明するといった研究です。
この研究を実行するに当たって中性子放射化分析は極めて有効な分析法であると実感しました。
特にハロゲン(Cl、Br、I)の迅速な分別定量法は、放射化分析以外ありませんでした。
恵まれた研究環境と有効な分析法により、非常に充実した研究生活を送れたことを感謝するとともに、研究用原子炉を使用するにあたり、協力して頂いた職員の皆さまに御礼申し上げます。
防衛庁市谷駐屯地 北村 清司