原研成果報告会開催される
平成10年11月11日(水)東京国際フォーラムにて平成10年度「日本原子力研究所成果報告会」が開催されました。会場は600人を超える来場者で一杯となり、 「理事長あいさつ」に始まり、「日本原子力研究所研究開発の現状」、「JRR-4の新たなる出発」、「期待高まるHTTR」、「放射線と物質・材料」等の発表が行われました。 回収されたアンケート結果から、全体の構成、映像、説明ともにわかりやすいと好評でした。 発表内容についても「原研の活動全般(核融合を除く)を理解するのに有効であった」、「臨界を達成したHTTRに期待したい」、「実生活に役立つ医療照射に興味をもった」、 「将来の放射線利用の展望が示され、興味深かった」等好評でした。研究炉部は本報告会の事務局を担当し、とどこおりなく成功裏に終了することができました。
インターネットで利用申込が可能に
研究炉部では、研究炉利用の申込をインターネット上から行えるように準備を進めています。 これにより利用者は、利用者登録の後、それぞれの利用目的に応じて、照射申込、実験申込、実験室予約申込、実験室申込等をインターネット上から行えるようになります。 ただし、インターネットからの申込が可能になってからでも、従来通り用紙による申込も受け付けます。準備が整い次第インターネットからの申込を受け付ける予定です。
中性子ラジオグラフィ装置、即発γ線分析装置を共同利用化
平成11年度からJRR-3M及びJRR-4の中性子ラジオグラフィ装置、即発γ線分析装置を共同利用として開放します。 これは、これまで原研のテーマの範囲内でしか利用できなかったものを、一般のユーザーにも使用していただこうというものです。 当該装置はこれまでも多くの利用者に使用されていた装置であるため、使用時間を調整させていただくこともあるかと思いますが、よりいっそうの有効利用を計っていく予定です。
平成11年度研究炉運転計画(案)
JRR-4の共同利用料金
JRR-4の共同利用料金は次のとおりとなります。
JRR-4利用料金 |
計算式 | ||||||
利用料金:F=H+A+Z | ||||||
H:取扱手数料 | 実験利用の場合 | 21‚000円/件 | ||||
照射利用の場合 | 6‚300円/件 | |||||
A:実験利用料または照射費 | ||||||
(定常状態における適用料金) | ||||||
Z:附帯業務費 実費 | ||||||
(特別な経費を必要とする場合) |
区 分 | 料金(円) | 備 考 |
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プール実験設備 即発γ線分析装置 |
74,980 9,000 (1,500) |
円/日(6時間)・m2 円/日(6時間) (円/時間)照射時間が1日に満たない場合 |
中性子ビーム設備 | 65,460 (10,910) |
円/日(6時間) (円/時間)照射時間が1日に満たない場合 |
照射設備 Tパイプ S,Dパイプ Nパイプ 気送管 |
3,790 (630) 2,440 810 150 |
円/時間・標準容器当り (円/10分)照射時間が1時間に満たない場合 円/時間・標準容器当り 円/時間・標準容器当り 円/分 |
実験室 | 8,210 | 円/日(6時間)・部屋 |
(注)「適用料金表」における標準容器とは、外径25mm×長さ65mmのキャプセルに相当する容器(Sサイズ、Lサイズは2倍)です。
< 行事メモ >
平成10年9月28日〜30日 | 日本原子力学会1998年秋の大会(福井工業大学) |
平成10年11月11日 | 平成10年度原研成果報告会(東京国際フォーラム) |
平成10年11月16〜17日 | 第7回東大原子力研究総合センターシンポジウム(東大 山上会館) |
平成10年11月18日 | 放射化分析支援システム研究会(原研 東海研究所) |
平成11年1月14日 | 平成10年度研究炉利用協議会即発ガンマ・中性子ラジオグラフィ利用部会(原研 東京本部) |
平成11年2月3日 | 第12回研究炉利用協議会 医療照射部会(原研 東京本部) |