研究炉部では先端基礎研究センターの協力により、中性子イメージングプレート(NIP)を検出器とする「単結晶構造解析用中性子ラウエ回折装置」を開発整備しました。 表紙の絵は、同装置によって撮影したにわとり卵白リゾチーム単結晶のラウエ回折斑点像です。 リゾチームのような生体高分子では回折中性子の強度が弱いため、従来の気体検出器では回折像を得るのに高度の技術と長時間の測定を要しました。 しかし、原研における高感度・高分解能のNIPの開発等により、生体高分子の回折像を短時間で効率よく得ることが出来るようになりました。 この絵は、大きさ約3×3×3mmのリゾチーム単結晶試料に白色中性子(波長約2Å〜8Åの冷中性子)を照射して撮影したものです。