JRR-4では中性子ビーム設備を利用することにより、熱外中性子によるホウ素中性子捕捉療法(BNCT)を実施することができます。 熱外中性子によるBNCTの実施においては、患者頭部内の照射線量を事前に計算によって求め、照射条件を決定しておく必要があります。 現在研究炉利用課では、この患者頭部内の照射線量をシミュレーション計算するBNCT線量評価システム(JCDS)を開発しています。 写真は、患者の医療画像より頭部の3次元モデルを作成し、開頭手術を模擬した場合のビーム角度等の計算条件を設定したものです。 このJCDSによる計算結果を基に熱外中性子によるBNCTを実施することが可能となります。