今号では、原子力研究交流制度で中国の北京核工程研究設計院(BINE) から2002年9月から12月までの間、 研究炉部に来られていた 花 峻さん からのおたよりを紹介します。


 2002年9月から12月にかけて、MEXT(文部科学省)交流事業の研究員として、原研東海研究所の日本人の仲間たちと共に仕事ができたことを光栄に、そしてうれしく思います。
 原研東海研究所は、とても美しい青い海と緑に囲まれた東海村にあります。 JAERI(原研)の皆さんは、勤務時間中は忙しくお仕事に精を出していて、研究所全体が静まり返っているようにみえます。 でも昼休みになると皆様々な活動を行い、また違った光景がみられます。
 テニスをする人、サッカーやジョギング、自転車に乗る人もいます。それが研究所全体を活気やバイタリティーに満ちさせているのです。
 3ヶ月間日本の同僚たちと仕事をしたことによって、彼らの仕事に対する真剣さやチームスピリットを目の当たりにすることができました。
 私が所属していた研究炉利用課は団結したグループでした。職場での相互の連携、協力は成功のために最も不可欠な要素のひとつです。 そのようなグループの中で一緒に仕事ができたことを、とても幸せに感じています。
 海外での独りの生活は、ホームシックになりがちです。中国人もそうですが、日本人は温かく親切な人達です。 日本の仲間や友人からの心配りや助けによって、そのホームシックも和らげられ、日本の生活も楽しいものとなりました。 仕事のほかにも、日本の豊かな文化、料理、そしてライフスタイルを紹介してくれました。 これらのコミュニケーションによってお互いの理解と友情を深め、JAERIで生活していた日々はとても楽しく、一生忘れられない思い出になりました。
 JAERIでの研究活動は私の中国における将来の仕事にとても有益なものでしょう。 これからはJAERIとBINE (Beijing Institute of Nuclear Engineering) 間の交流及び友好関係の発展を促す努力をしていきたいと思います。

    (この文章は、英文で頂いた手紙を和訳したものです。)



花 峻
(Hua Jun)

ご連絡先 : 日本原子力研究開発機構 原子力科学研究所 研究炉加速器管理部 研究炉利用課
TEL:029-282-5591
FAX:029-282-6763
E-mail:kenkyuro-riyou@jaea.go.jp