JRR-4の改造計画

 JRR-4は、実験ニーズに合わせて原子炉出力を調整できることを特徴として原研内外の利用者により、遮へい実験、RI(主に医療用)生産、放射化分析、シリコン半導体製造、 教育訓練等の広範囲な利用分野で活用されてきました。 JRR-4は平成7年度に燃料濃縮度低減化に向けての改造計画を開始します。 本計画では、平成8年1月で原子炉の運転を停止し、引き続き改造工事を実施し、平成9年度末に低濃縮燃料炉心による共同利用運転を再開する予定です。 (従って平成8年1月から平成10年3月まで約2年間JRR-4の共同利用を停止することになります。) 改造後はこれまでの利用設備に加えて、短寿命核種分析、医療照射、大口径照射に対応できる設備の設置を計画しています。


JRR-2の運転について

 JRR-2は、平成6年9月から機器の整備及び定期検査のため運転が停止していましたが、 平成7年4月10日から共同利用運転を開始することになりましたのでお知らせいたします。 平成7年度は、30サイクル(1サイクル50時間)運転する予定です。


JRR-3M照射キャプセルについて

 平成4年度から開発を進めてきたBEKキャプセルの開発試験が終了しましたので、間もなく利用を開始します。 利用の対象となる設備はJRR-3Mの気送照射設備(PN-2)で、使用できる時間は150時間までです。 また、JRR-3Mの水力照射用キャプセルとして、溶接型、圧接式及びネジ式の3種類のキャプセルを使用してきましたが、今後、溶接型及びネジ式のキャプセルといたします。


ハンドブック補訂版希望の方は

 研究炉利用ハンドブックの補訂版ができました。入手希望の方は下記にご連絡下さい。

日本原子力研究開発機構
研究炉・加速器管理部 研究炉利用課
  TEL 029-282-5591
  FAX 029-282-6763


<ニュース>
安定化プルトニウム燃料化合物の照射試験開始

 原子炉での燃焼前後とも、化学的に安定な組成と構造を持ったプルトニウム燃料の開発と高燃焼法の研究のためJRR-3M・BR孔でプルトニウム燃料化合物 (トリア系・ジルコニア系ペレット)の照射試験を開始。
本研究の成果は、余剰プルトニウムの処理処分に利用できることが期待される。


< 行事メモ >

1月11日  第5回研究炉利用協議会医療照射部会開催(原研 東京本部)
2月14日  第4回中性子散乱研究会開催(原研 東海研究所)
2月23日〜24日  平成6年度JRR-3M中性子ラジオグラフィ研究会開催(原研 東海研究所)
2月27日  平成6年度研究炉利用協議会開催(東京航空会館)
3月16日  即発ガンマ線分析研究会開催(原研 東海研究所)
3月25日  第6回生物物質中性子回折ワークショップ開催(東海会館)