■照射設備(JRR-2)■


JRR-2

 JRR-2の照射設備は、原子炉運転中に試料の挿入取出しができる気送管、VT-4照射装置、運転前に試料をセットし運転終了後に取り出す垂直照射孔があります。 気送管は、放射化分析等の短時間の照射に利用でき、キャプセルが比較的大きいので、多数の試料を1度に照射できます。 VT-4照射装置は、数時間の照射が可能です。垂直照射孔は、炉心内外に設けられた高中性子束が得られる照射孔で、サイクル単位の長時間の照射が可能です。 ただし、JRR-2は平成6年度から1サイクル50時間の運転になったため、大きな照射量を得るにはJRR-3Mの垂直照射設備をお勧めします。 VT-9はシリコン専用の照射孔です。

照射設備 照射時間  最大試料寸法 
(mm)
 熱中性子束 
(n/cm2・s)
照射量
(n/cm2
気送管 秒〜20分 Φ20×123L 6.5×1013  1014〜1017 
VT-4 分〜時間 Φ34×150L 1.8×1013 1016〜1018
 垂直照射孔   1サイクル〜  Φ25×139L 1.3×1014 1018〜1019
VT-9 1時間〜 Φ79×300L 3.8×1013 1017〜1019