●JRR-3M
改造によりグレードアップしたJRR-3Mは、広範囲な照射量に対応した照射設備が準備されています。 照射直後の測定が可能な放射化分析用照射設備、数分から1サイクルまでの照射に対応できる気送照射設備と水力照射設備、 サイクル照射が可能な垂直照射設備とバラエティーに富んでいます。 気送照射設備と水力照射設備は各2系統あり、それぞれが同時に複数個のキャプセルを照射できます。 また放射化分析用照射設備と気送照射設備は、照射済試料の測定が可能な実験室を備えています。 垂直照射設備は、大きな照射量を必要とする照射に適しており、照射中の温度や圧力の測定も可能です。 このため原子炉用燃料材料の照射に利用されています。なお、均一照射設備はシリコン専用の照射孔です。
照射設備 | 照射時間 | 最大試料寸法 (mm) |
熱中性子束 (n/cm2・s) |
照射量 (n/cm2) |
放射化分析用照射設備 | 5秒〜2分 | Φ10×21L | 1.9×1013 | 1014〜1015 |
気送照射設備 | 1分〜20分 | Φ28×75L | 6.0×1013 | 1015〜1017 |
水力照射設備 | 10分〜1サイクル | Φ22×93L | 1.2×1012 | 1017〜1020 |
垂直照射設備 | 1サイクル〜 | Φ55×1000L | 3.0×1014 | 1020〜1022 |
均一照射設備 | 1時間〜 | Φ158×600L | 2.0×1013 | 1017〜1019 |