JRR-4高濃縮燃料運転を終了
昭和40年1月28日に初臨界に達して以来約31年間にわたって、遮蔽実験、炉物理実験、炉工学実験、放射化分析、原子炉用燃料・材料の照射、RI製造、
シリコンドーピング、教育訓練等広範囲に利用されたJRR-4の高濃縮燃料での運転が平成8年1月12日をもって終了しました。
この間の積算運転時間は29‚378h、積算運転出力は58‚706MWhでした。
前号でお知らせしましたように、JRR-4は、核不拡散政策に基づく燃料濃縮度低減化計画に従い、低濃縮燃料に変更するための改造を進めており、
平成10年度から低濃縮燃料での利用運転を開始する予定です。
JRR-2の運転について
JRR-2は、CP-5型研究炉用原子炉として昭和35年10月1日に初臨界に達して以来、現在まで中性子ビーム実験、原子炉用燃料・材料の照射、RI製造、シリコンドーピング、
最近では医療照射等に利用されてきました。
そんなJRR-2も中濃縮燃料の入手が困難となり、平成8年12月をもって運転を終了することになりました。
今後は、平成2年から運転を再開しJRR-2からその役割を引き継いだJRR-3Mと、現在良中のJRR-4に期待がかかります。
つくば奨励賞受賞
1995年度のつくば奨励賞(実用化研究部門)を先端基礎研究センター生体物質中性子回析研究グループリーダーの新村信雄氏が受賞しました。 受賞の理由は「中性子イメージングプレートの開発と応用」に関する研究の成果が認められたものです。 内容は、X線用イメージングプレートの原理をもとに開発した中性子イメージングプレートを、JRR-3Mの生体物質中性子回析計(BIX)にセットし、 タンパク質単結晶からの中性子回析斑点を単色中性子を用いて世界で初めて撮影に成功したもので、従来の中性子検出器に測定・観測性能を飛躍的に向上させました。
< 行事メモ >
平成8年2月2日 | 第3回原研中性子研究連絡会開催(原研 東海研究所) |
平成8年2月8日 | 第3回放射化分析支援システム検討会(東京教育会館) |
平成8年2月13日 | 第6回研究炉利用協議会医療照射部会(原研 東京本部) |
平成8年3月8日 | 平成7年度研究炉利用協議会(原研 東海研究所) |