JRR-2使命を終える
昨年の12月19日(木)16時30分をもって、日本で2番目に造られた原子炉であるJRR-2が運転を終結しました。 JRR-2は米国アルゴンヌ国立研究所のCP-5型原子炉を原型として建設された重水減速冷却、熱出力10MWの本格的汎用研究炉で36年間に亘り運転され、 原子力の研究開発に大きく貢献する等数々の成果を挙げました。 原子炉銀座の回転灯がまた1つ点灯しなくなるわけですが、JRR-2が果たした役割は、JRR-3M及び現在改造中のJRR-4に引き継がれていきます。
「研究炉利用ワークショップ」開催
平成8年11月25日(月)から28日(木)迄の4日間、インドネシアのジャカルタにおいて「第五回研究炉ワークショップ」を開催しました。 このワークショップは、原子力委員会の主導による近隣アジア諸国の原子力分野の地域協力活動の一環として研究炉部が科学技術庁より受託し開催したものです。 オーストラリア、中国、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム及び日本から約80名が参加し、 中性子散乱、放射化分析及び研究炉の運転・保守(安全確保)について、各国の活動状況、将来計画等の討論が行われました。 各国とも照射・ビーム実験等の研究炉利用には積極的に取り組んでおり、ワークショップ中、参加者の熱心な討論が続きました。 また、研究炉の高経年化対策についても真剣に取り組みつつあることがうかがえました。
< 行事メモ >
平成8年9月23日〜25日 | 原子力学会1996年秋の大会(仙台 東北大学) |
平成8年11月1日 | 放射化分析支援システム研究会(東京 国立教育会館) |
平成8年11月25日〜28日 | 研究炉利用ワークショップ(インドネシア ジャカルタ) |
平成8年12月10日〜12日 | 第4回中性子シンポジウム(泉佐野市 泉の森ホール) |
平成9年1月29日〜30日 | 照射基盤ワークショップ(水戸市 茨城県産業会館) |