■JRR-2管理課紹介■


 永久停止したJRR-2について原課長に伺いました。


●JRR−2管理課はいつごろ発足したのですか。

 JRR-2は昭和35年5月1日に建設室から管理課になりました。


●現在の構成人員と業務分担はどのようになっているのですか。

 運転第1係から運転第3係14名、第4係2名、課長、課長代理2名、原子炉主任技術者の20名で構成されています。 運転係は原子炉の運転を主に施設の保守整備、原子炉規制法に基づく定期自主検査等を行っています。 第4係は運転管理上必要な技術管理、燃料管理及び安全性に関する評価等を行っています。 また、原子炉主任技術者は原子炉の運転に関して保安の監督を行うとともに必要な指示を行っています。


●平成8年の12月19日で運転を終結したわけですが、これまでの思い出深い出来事はどんなことですか。

 一番の思い出は昭和49年、50年に実施した炉体改修工事です。
 これは、重水タンク支持リングから熱遮へい軽水タンクへの重水漏洩、原子炉上部遮へい体の燃料孔の腐食・変形の不具合を解決するための対策として行ったものです。 また、改修工事に合わせて、原子炉反応度制御系の改善のため制御棒装置の改造、中性子計測系のノイズ対策としてアンプ類を真空管方式から集積回路方式への変更と検出器の更新、 燃料交換キャスク等の改造、アルゴンの低減対策等を同時に行いました。この改修工事により、永久停止するまで20年以上にわたり原子炉を安定に運転することができました。


●JRR-2は今後どうなるのですか。

 JRR-2は昨年12月19日を以て原子炉の運転を永久停止しましたが、現在は原子炉の廃止措置を行うための準備を行っているところです。
 廃止措置は今年の5月に解体届を提出した後、原子炉機能停止、冷却水抜き等を始めとして原子炉施設を4段階に分けて解体・撤去し、 その後は原子炉建屋の有効利用を図っていくことになります。


−ありがとうございました。