「第2回BNCT照射技術研究会」開催

 第2回BNCT照射技術研究会が平成12年10月10日、日本原子力研究所東海研究所(研究炉実験管理棟2階大会議室)で開催されました。 早田副所長の挨拶から始まり、特別講演としてMITのハーリング教授を招き、フィッションコンバータを導入した新しい照射場の紹介をしていただきました。 その他、フィンランド、ロシア、オランダ、ベルギーの研究者を含め8件の発表があり、 さらに京都大学の古林徹助教授の司会でBNCTの測定技術について約50分間活発な討議が行われました。夕方よりJRR-4の見学を実施し、 その後、阿漕が浦倶楽部にて懇親会を行い、海外の研究者と共に和やかな一夕を過ごしました。


「第9回研究炉利用ワークショップ」韓国で開催

 平成12年11月20日から24日までの5日間韓国のテジョンで標記のワークショップが開催されました。 このワークショップは、アジア原子力協力フォーラム(FNCA)活動の一環として研究炉部が科学技術庁の委託を受けて開催したものです。 オーストラリア、中国、インドネシア、韓国、マレーシア、タイ、ベトナム及び日本から約60名が参加し、中性子散乱、中性子放射化分析及び研究炉利用技術(トピックス:BNCT)について、 各国の活動状況将来計画等の討論を行いました。特に、今年の9月に完成した中性子小角散乱実験装置を用いた高分子試料等の分析実験では、 各国参加者が持参した十数種類の試料の分析が試みられました。最終日に、円卓会議が開かれ、次年度のワークショップのテーマとして以下の内容が合意されました。 エンドユーザーへの適用を考慮した中性子散乱技術の利用 PZC(吸着材)を用いたTcジェネレータ技術の確立と普及 環境調査及び鉱物資源探査への中性子放射化分析の利用  また、中国が次年度のワークショップ開催の受け入れを表明し、成功裡に閉会しました。


平成13年度研究炉運転・管理計画(案)


< 行事メモ >

平成12年8月24日 ティーチャーズ・サイエンスキャンプ2000(原研 東海研)
平成12年8月31日 大島科学技術庁長官JRR-3視察
平成12年9月12日 炉内中性子照射専門部会(原研 東京本部)
平成12年9月15日〜17日 原子力学会「2000年秋の大会」(青森大学)
平成12年10月3日〜6日 BNCT国際シンポジウム(大阪インターナショナルコンベンションセンター)
平成12年10月10日 BNCT照射技術研究会(原研 東海研)
平成12年11月20日〜24日 研究炉利用ワークショップ(韓国)