「2001年度研究炉利用ワークショップ」 中国 北京で開催
アジア8か国から研究炉を利用する研究者、専門家等70名が集まり、11月5日(月)から11月9日(金)まで中国北京市の民族飯店にて
「2001年度研究炉利用ワークショップ」が開催されました。
中性子散乱(熱可塑性弾性体評価)、RI製造(Tcジェネレーター技術)、中性子放射化分析(環境モニタリング)の3つのテーマで、
各国での状況、活動計画等について活発な討議が行われました。
研究炉利用ワークショップは、アジア地域原子力協力活動の一環として原子力委員会の下で行われている「アジア地域原子力協力フォーラム(FNCA)」の枠組みにより、
近隣アジア諸国における原子力開発の共通基盤となる研究炉利用技術を対象として進められております。
研究炉部は、文部科学省から本ワークショップの開催を特別会計事業として受託し、運営を担当しました。
JRR-1、JRR-3、JRR-4の実験室利用方法
下記のようにJRR-1、JRR-3、JRR-4の実験室の利用料金が改定となっております。
<JRR-1>
区 分 | 料金(円) | 備 考 |
実験室 | 5‚210 | 1日・1部屋当たり |
<JRR-3>
区 分 | 料金(円) | 備 考 |
実験室1、実験室2 | 12‚040 | 1日・1部屋当たり |
PN−3実験室 | 9‚500 | 1日・1部屋当たり |
<JRR-4>
区 分 | 料金(円) | 備 考 |
実験室 | 9‚240 | 1日当たり |
研究炉の利用状況
今年度に入り、「原研研究炉の利用方法を教えて下さい。」というお問合せが多くなっています。
これは、立教炉の共同利用が停止したためと考えられます。
お問合せをいただいたほとんどの方が立教炉ユーザーで、立教炉停止後の実験施設として原研研究炉を検討されているとのことです。
そこで、現在の東海研究所の研究炉の利用状況について少しお話したいと思います。
ここで紹介するグラフは、現在稼動している研究炉JRR-3及びJRR-4の平成12年度における照射・実験設備の利用能力に対する利用実績です。
(本年度においても前期の利用状況からみて12年度同様の状況で推移すると予測されます。)
JRR-3の照射施設における利用状況は、シリコン照射用の均一照射施設(SI-1)を除いては、放射化分析や材料照射の申込みに対し十分受入れ可能です。
一方、中性子散乱実験等が実施される実験設備においては100%利用されているため、新規に申し込む場合は早めにご相談下さい。
JRR-4では、照射、実験設備ともに十分対応が可能です。
実験利用では、中性子ビーム設備や即発ガンマ線分析装置の利用率が高くなっています。
JRR-3の利用状況(平成12年度)
JRR-4の利用状況(平成12年度)
< 行事メモ >
平成13年6月1日 | 原子力学会北関東支部総会(東海村) |
平成13年7月6日 | 第1回、中性子ビーム利用専門部会 |
将来計画作業部会(原研 東海研) | |
平成13年8月10日 | 第2回、中性子ビーム利用専門部会 |
将来計画作業部会(原研 東海研) | |
平成13年9月19日〜21日 | 日本原子力学会2001度秋の大会(北海道大学) |
平成3年11月5日〜9日 | 2001年度研究炉利用ワークショップ(中国 北京) |