この装置は、実験利用棟内の熱中性子ガイド管T2-1孔に設置され、中性子の回折現象を利用して、分子や原子間の距離を測定することにより、 材料内部のひずみの状態の解明に利用されています。 特に中性子吸収の少ない鉄材やアルミ材等のひずみ測定に適しており、非破壊で内部の伸び縮みの様子や残留応力、ヤング率等の力学的特性の導出、 さらに、加工硬化、金属疲労、溶接ひずみ等の評価が行えます。 伸び縮みは、10e-13〜10e-14m程度まで測定可能です。添付図は、10mm厚構造材炭素綱をU字型に曲げた時の内部残留応力分布図です。
(担当:材料研究部中性子散乱研究室)