■高性能偏極中性子散乱装置(PONTA)■


 この装置は、改造3号炉の熱中性子水平実験孔5Gに設置されており、試料により散乱される中性子を測定して、その散乱方向及びエネルギー分布から試料の構造、 又は磁気的性質の動的振る舞いを研究するものです。 この装置の特色は中性子のスピンがある特別な方向を向いている中性子(偏極中性子)を選び出して散乱させることができる事で、 特に磁気的性質を持つ試料の研究に威力を発揮します。 最近この偏極中性子を利用した熱中性子スピンエコー・オプションがこの装置に整備され、従来の三軸型分光器では得られない数μeVのエネルギー分解能の測定が可能になりました。

(担当:東京大学物性研究所)