原研では研究炉用原子炉などから得られる中性子を、産業界の方にもっと利用していただきたいと考えています。
これまで研究炉の照射設備は共同利用設備として産業界にも開放し利用されてきました。
一方、物質の物性研究を行う中性子散乱実験装置は、その特殊性から原研と大学のみの利用に限られていました。
しかしこの中性子散乱実験装置が工業製品や工業材料の開発に大変役立つことから産業界にも提供することとし、原研が所有する
HRPD(高分解能粉末中性子回折装置)などの中性子散乱実験装置を平成15年度から順次開放してきました。現在では原研が所有するほとんどの中性子散乱実験装置を外部利用者が簡単な手続きで利用できるようになっています。今後はこれらの装置を使った高機能性材料や新薬開発の分野における成果が期待されます。
下記に産業利用可能な照射設備と実験装置(設備)が記載してあります。興味のある方は研究炉部までお問い合わせ下さい。